ペットの病気

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症状と原因

いつもと比べて元気が無くなったり、空咳をすることがあったり、進行が進むと運動をしたがらなくなり、動こうとしなくなります。心筋症は心臓がどんな異常を起こしているかによって3つに分けることができます。

心臓の筋肉(心筋)がどんどん厚くなる「肥大型心筋症」、逆にどんどん薄くなって心臓が大きくなってしまう「拡張型心筋症」、心臓がうまく広がる事ができずに働きが低下する「拘束型心筋症」の3パターンです。どの場合でも血液が心臓から、出なくなって全身の臓器が弱まっていきます。

治療の方法

症状によって心臓に使用される薬の種類が変わりますが、基本的にはそれぞれの症状を和らげる薬を与えて治療を行います。飼い主さんは成分表示をキチンと確認してタウリンが添加されているキャットフードを与えるようにしましょう。食生活の改善によってよくなった例はあるようです。

また発症した猫は安静が必要となります。呼吸困難を引き起こしたなら、酸素吸入が必要です。血栓が動脈に詰まっている猫、血栓が心臓に観察されている猫では血液凝固阻止のための薬剤を使って、血栓を除去するように勤めます。足などにできた血栓を外科的に除去する場合もありますが、まずは内科的に全身状態(特に心臓、呼吸器)の改善に努めるのが優先されます。

心筋症は非常に予後が悪いので、治療をきちんと行って、元気を回復していても症状が悪化したり突然亡くなることも多いです。飼い主さんはしっかりと理解し、どのような治療を行うことで、猫が長く楽に過ごせるか、動物病院での指示を受けて治療を続けてください。

症状と原因

先天性の心臓疾患の種類は多くありますが、発生率そのものは非常に低いものです。軽ければ何の症状も出ず気付かないままなこともあるでしょう。重い失陥を持っている場合、大人まで成長することは難しくなります。猫に多い先天的な心臓病は、動脈狭窄症、房室弁奇形症、房室中隔欠損症、動脈管開存症などが挙げられます。

治療の方法

人間と違って猫は手術に耐えうるだけの体力を持ち合わせておりません。手術による根本的治療ではなく、現在あらわれている症状に合わせて心臓の負担を軽減したり、心臓の働きを補うための血管拡張剤や利尿剤・強心剤などを組み合わせて投与します。また、猫の体力を保たせるように安静を心がけます。

症状と原因

心臓肥大(心肥大)は心臓病の中で一番発生率が高い病気です。通常、心臓の筋肉は収縮する事によって全身に血液を送っています。しかし、塩分過多、高タンパク質の過剰摂取と言った、食生活の問題などにより高血圧になってしまうと、心筋に通常より高い負荷がかかるため、この負荷に打ち勝とうと心筋がどんどん厚くなって心臓が肥大してしまうのです。

もともと猫は人間のように汗腺を持っていないため、塩分の必要摂取量は多くないのですが、塩分が多く、高タンパクなフードやおやつを過度に与えると、高血圧になる恐れがあります。猫が喜ぶからと言って、前述したフードやおやつを頻繁に与えたり、人間の食べ物をあげるような事は控えましょう。 症状は咳です。心臓肥大になると、心臓が弱まるため、血液循環が不十分になり、心不全を発症させる可能性もあります。

症状と原因

心不全とは、何らかの原因により、心臓の機能が低下し、血液を正常に送り出せなくなってしまう状態を指します。生まれつき心臓に問題があったり、老化により心臓が弱くなったりと、原因は様々です。心不全になると、呼吸困難や咳が初期症状として現れます。また、ほんの少しの運動でもすぐ座り込んでしまったり、一度息が切れてしまうとなかなか回復しなくなってしまいます。また、肺水腫を招いてしまうケースもあります。

治療の方法

聴診、超音波、心電図、レントゲン、エコーなどの検査で診断を行います。心不全を完全に治す事は大変難しい事ですが、薬による内科的な治療と、心臓に負担をかけない食事療法、安静療法を行うことで、心不全の症状の悪化を遅らせる事が可能です。

症状と原因

僧帽弁とは、心臓の左心房と左心室の間に存在する弁で血液が逆流しないようにする重要な役割を果たしています。この弁の一部または全部を障害する異常が、僧帽弁閉鎖不全症を引き起こします。犬の僧帽弁閉鎖不全(別名、心臓弁膜症)は、主に僧帽弁(左心房と左心室の間にある弁)と、それを支持する腱索(アキレス腱のようなもの)が障害されることによって起こります。

僧帽弁閉鎖不全症は進行性であり、数年の経過で弁や腱索の伸張は、さらに進行し、逆流量も増加します。逆流量の増加や経過とともに、徐々に運動能は低下し、散歩中に肩で息をするようになり、休むことが多くなります。

代表的な症状は、呼吸困難や繰り返して咳をする、運動を嫌がり散歩してる最中の途中で座り込こむ・食欲不振で元気がなくなる、失神などの症状が現われます。この病気の恐いところは、合併症です。同時に肺水腫・弁の逸脱・左心房の破裂を引き起こし、血圧が上昇しやすい冬場に多くなります。

キャバリア・キング・チャールズ・スパニエル・マルチーズ・チワワ・プードル・ダックスフント・ミニチュア・シュナウザーなど主に小型犬に発症率が多いです。性別で比較しますと、オス犬がメス犬よりも約1.5倍ぐらいかかりやすい傾向があります。老年期に発生しやすく、犬の心臓病の中で一番発症率が高いです。、心不全の95%はこの病気である。年齢の統計では16歳ですと75%の犬が発症しています。

キャバリアキングチャールススパニエルだけで見ると、1歳ですでに33%がこの病気を持ち,4歳以上では60%になってしまいます。重症になると、心臓に戻る血液が障害が起こり、胸水や腹水が溜まってしまいます。また肺水腫が急激に起こり、心臓の収縮リズムも異常になってしまい危険な状態に陥ることもあります。

治療の方法

強心薬や、利尿剤、血管拡張剤など内科的治療を行います。極力、犬を興奮させないようにし、少しでも心臓を長持ちさせるように努力します。症状を抑えるのは投薬で、そして心臓を長持ちさせるために運動制限を、肥満になっていれば同時に減量を行います。動物病院などで心臓病用の処方食が普及されているので、相談してみることをおすすめします。

とくに小型犬は、かかりつけの動物病院で定期検査をして、精密検査を受けて心臓の状態をしっかり調べましょう。早期発見をしてあげましたら、心臓病の進行を食い止めて生活を少しでも長くできます。

家庭での治療は、運動制限・薬物療法・食事で低塩分の軽減するなど、飼い主さんがしっかりケアをしてあげてください。薬の投与は症状の緩和で、病気を治すものではありません。塩分・脂肪分を軽減して体に優しい食事をこころがけてください。散歩時でも、他の犬たちが少ない時間帯に散歩に出して興奮させないようにしましょう。

症状と原因

肺動脈狭窄症は、先天的に肺動脈の狭窄を起こし血流が流れにくくなり右心系の圧負荷が増大する疾患です。肺動脈に血液を送り出すために、通常よりも大きな力を必要とするため、右心室の筋肉が肥大します。右心室が肥大することにより、心臓の形態異常となり、二次的に三尖弁の閉鎖不全、右心房の拡張をおこします。

肺動脈弁の狭窄部を速いスピードで血液が流れます。心室が肥大して拡張能力が低下し、血液を送り出す能力が低下すると右心系の心不全となります。右心房圧が上昇することにより、腹水、胸水も起こします。

運動不耐性,失神,心不全,不整脈などいわゆる心疾患の症状を示します。肺動脈の根元が先天的に狭いために、心臓の肥大や肺の血圧の低下などがおこり、その結果、呼吸困難など様々な障害を起こす先天的心疾患です。軽い症状でしたら、疲れやすかったりするものの、日常的に気付かないで無症状で過ごせます。重い症状のケースなら呼吸困難等の心臓病症状を起こして、腹水が溜まってしまう時も起こります。重度の時には突然死の可能性もあります。

発症しやすい種類は、ビーグル、ボクサー、チワワ、フォックステリア、ミニチュアシュナウザーなどが報告されております。

治療の方法

様々な外科的処置が検討されています。心臓カテーテルを使用して狭窄部を拡張する方法もありますが,弁膜が低形成の動物には効果的ではありません。中等と重症な犬では運動制限がすすめられます。

症状が現れないときには、治療する必要がないな愛があります。軽い症状のときは、クスリによる治療を行います。症状が重いときには、手術が必要になることもあります。通常完治は無いので一生のおつきあいになります。心不全が起きているときには予後は難しいものとなります。

食餌は塩分の多い食事は避けて不整脈による突然死なども、関与してしますので未然に防ぎましょう。軽度の無症状でしたら運動制限の必要はないですが、中程度以上になってしまうと手術が必要であり運動制限が必要になります。

症状と原因

心不全は心臓の機能低下により、身体に充分な量の血液を送れなくなる進行性の病気です。うまく送れない・流れない事により、水分が肺や周囲の組織内に溜まる・咳をする・呼吸困難・ひどくなると死亡する場合もあります。

心臓自体やそれ以外の異常が原因となって、心臓の血液を送り出すはたらきに問題が生じます。最初に気づくのはやはり、体重減少・不整脈・失神してしまう・鼻水が出る・呼吸困難・せきなどの目に見える症状です。また舌や口の中の粘膜などが紫色になり、チアノーゼという症状があらわれることもあります。

治療の方法

心臓の働きをよくする強心薬やむくみを取るための利尿剤が投与されます。肺水腫を解消するためには肺の血管を広げる薬、呼吸困難には気管支拡張剤を投与します。心臓に負担をかけないように運動を制限し、食餌の水分と塩分を減らします。心不全用の処方食を利用するのもおすすめです。

運動療法なら心臓の負担を軽くするため、運動量を制限して症状が出ないようにケアする必要があります。食事療法なら食事を与える時に、塩分の含まれる量が多すぎると、喉が渇いてしまい水を多く飲むため体液量が増加します。それにより「うっ血」状態となり、心臓への負担が増してしまいますので注意が必要です。また犬が肥満になりますと心臓への負担も強くなってしまいます。

症状と原因

心房中隔欠損症は、比較的多い先天性の異常で、とくに重大な症状が出ない事もあります。心房中隔に穴があいている奇形で、心臓の右心房と左心房の間の壁に穴が空いてしまった為に起こる病気です。通常、胎児の時には心臓の右心房と左心房の間の壁に穴があいていて、生まれた後で穴は完全に閉じます。

ただ心房中隔欠損症の場合には、成長後も穴(卵円孔)が閉じることなく残ってしまいます。右心房と左心房の間の穴が開いている以外に心臓に異常がない場合は、血液の流れがあまり負担はなくて大きな障害にならないケースがほとんどです。

一般的には無症状で気付かないこともあります。欠損孔が大きいと呼吸器感染を起こすこともあります。生後6ヶ月くらいから呼吸困難や咳などの症状があらわれてきます。

発症しやすい犬の種類は、ポメラニアン・ジャーマン・プードル・コリー・シェットランド・シープドッグ・シェパードに、よくみられメス犬に発生頻度が高い傾向があります。フィラリアにより起きるケースも関係あります。逆に心房中隔欠損症の犬がフィラリアに寄生されたケースで、虫が卵円孔を通じて右心房から左心房に移動し問題をおこすことがあります。

無症状でもフィラリアに感染してしまいますと、この穴を通じて左心系に進入して末梢の動脈に詰まってしまいます。それにより手または足先が腐敗する事もあるので、フィラ リア症を確実に予防しなければなりません。

治療の方法

特に症状がなければ、経過をみるだけで、治療を必要としないことがほとんどです。ですが、穴が大きい、もしくは症状が重いという場合は、手術をして穴を塞ぐということもあります。

症状と原因

三尖弁閉鎖不全症とは三尖弁の接合不全により収縮期に、心臓の左心房と左心室の間にある僧帽弁という弁の異常です。 Ebstein病、心房中隔欠損欠損症などの先天的なものと、リウマチ性、肺高血圧症などの後天的なものに分けられます。

老年期に後天的に発生し犬の心臓病では統計上で多い病気になります。発症しやすい犬は、ポメラニアン・マルチーズ・ヨークシャーテリアといった小型犬が発症しやすいです。

代表的な症状は咳です。肺の中に水が溜まり始めると気管支内に分泌液がでる事により、さらに咳の原因と繋がります。肺に異常があると呼吸が苦くなり体を横にして寝る姿勢が苦痛になるため、胸を下側に寝るようにな姿勢をとります。また四肢の浮腫・運動意欲もなくなり・食欲も低下気味で,意識の反応も遅く朦朧とします。重度の場合でしたら、昏睡などの症状も表れます。

発症しやすい犬の種類は、三尖弁の形成異常や心奇形などによる先天性の原因と、フィラリア症によって虫体が三尖弁に詰まって、拡張型心筋症・僧帽弁閉鎖不全症による後天性の問題が原因となります。

無症状でもフィラリアに感染してしまいますと、この穴を通じて左心系に進入して末梢の動脈に詰まってしまいます。それにより手または足先が腐敗する事もあるので、フィラ リア症を確実に予防しなければなりません。

治療の方法

基本的に心臓病の治癒は難しいために、一生つき合っていかなければならない病気です。従って症状を抑えて少しでも体が楽になるように、様々な薬物療法を行います。

薬は、血管を拡張させる役割・心臓の収縮の機能を高める・利尿効果を高めて体の中の不純で余分な水分を減少させる薬などが投与されます。日常の食事では、負担のかからない食べ物を与えてください。発症原因がフィラリアの場合、虫の駆除をします。また胸水・腹水が溜まっているようであれば、除去をします。

症状と原因

動脈管開依存症とは、出生後は閉鎖するべき肺動脈と全身動脈をつなぐ動脈管が開いた状態で、心不全や呼吸不全を起こします。心臓の中に穴があいていたり太い血管が胎生期にあった血管が残ってしまい、動脈血と静脈血が混ざってしまう症状です。大動脈が心臓から出て行く部分が狭くなっていたりするものがあります。

症状は、まったく無症状で心臓の雑音だけが身体検査で見つかる場合が多いのですが、元気が無い・発育が悪い・左心不全の様々な症状などを示すこともあります。犬で多い先天性の心疾患です。胎子期に使用され、通常であれば生後2~3日で閉じてしまう心臓の血管が、それ以降も閉じないことにより循環に問題が起こります。

治療の方法

心臓の異常が見つかった場合は閉鎖しなければいけない外科的な手術を行いますが、困難なケースが多く犬の状態を判断しての選択が必要になってきます。症状を軽減するために対症療法と心不全に対する内科療法が並行して行います。



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